ブログ担当のKです。
大変遅くなりましたがEXシリーズのHP更新が完了しました。
https://www.kanji-international.com/EX-80.html
昨年秋の発売から好評の83Drift&88Tide Overに続き
満を持して今シーズン発売の80Power Trainの詳細もアップしております。
又、各機種ごとに設計者プロスタッフのインプレッションも記載していますので
そのコンセプトや使用感の参考となれば幸いです。
その中から今シーズン発売の“EX-80 Power Train”について
設計者の浅井氏のインプレッションを抜粋、記載しております。
EX-80Power Trainはバックヤードの確保が困難な磯場や
テトラ帯などの状況下で取り回しを考慮して8フィートに設定しました。
エギは、4寸エギをメインに考えたパワー&トルク系のブランク設計です。
使用ラインもPE1号&リーダー3号以上をメインとしている為、
現代主流のロッドと比較して、やや大きめのガイド(最小径を4.5φ)を使用して
ラインとガイドの干渉を押さえた太糸対応の設定にしています。
ガイドセッティングは、幾度のテスト釣行に基づきバットガイドには強度優先の
KWシリーズを採用しているのでヘビーな場所へのエントリーも安心して使用できます。
ティップ側にはKTSGガイドを採用、グリップエンドにはバランサーを装備して飛距離や
重量などトータルバランスを高次元で仕上げています。
このロッドの最大の特徴とも言える部分がワン&ハーフブランク設計です。
通常のツーピースロッドでは真ん中に継ぎがくるのに対しEX-80Power Trainは、
グリップのすぐ上で継ぐ方式を採用しています。
この継ぎを選んだ理由が、先重りの軽減/ワンピースの感度/バットパワーです。
多くのパワー系ロッドの場合フロントヘビーで硬く、アクション時に衝撃を吸収出来ず
手首や身体への負担がかかり、ストレス無くエギングを1日楽しむ事が出来ません。
重心を手元に持ってくる事によりテコの原理で容易に4寸などの
大型エギをコントロールすることが可能となりました。
ガイドが搭載されている部分をワンピースと見立てる事により、ブランクのテーパーに
対する制限をできる限り軽減する事でロッド全体が綺麗に曲がり、エギをシャクった際にも
荷重をブランク全体の曲がりで受け止めてスムーズなテーパー設計を手に入れました。
通常のツーピースロッドでは、どうしても真ん中で継ぐとテーパーが制限され、
アクション時にエギに伝わるパワーがロスしてしまいます。
ヒット後のやり取りの際にもテーパーやトルクの特性を活かしきれず
パワーを幾分かロスしているように感じていました。
EX-80Power Trainはパワー系アクションでパワーロスの最も少ない設計を取り入れ、
ワンピースに近い感度とパワーの両立を実現しました。
持ち運び面では、通常のツーピースに優位性が有りますが、
モンスターとのやり取り時に、この設定の優位性を感じてもらえると思います。
EX-80Power Train は、現場から導き出した自問自答を形に出来たと感じる応えの提案です。
従来のタックルでは満足できない方、パワータックルを求めている
全国のユーザーへ贈る自信の1本に仕上げました。
モンスターと対等に渡り合えるパワーを是非、体感してみて下さい。
浅井 勲