では、オモリグが常に釣れるのか?
そんな事は、有りません。
シチュエーションで多様に変わりますし、潮流の向きにより釣り座の位置でも釣果が左右される事もあります。
下の図を見てみて下さい。
以前にも言いましたが夜間に灯りで集光するイカメタルゲームの場合、イカは圧倒的に明暗部の『暗』に潜んでいる事が多いです。
◆ベイトタックルの有利不利
有利な状況
潮が足元下側へ入ってきている状況下では、バーチカルを狙うベイトでの釣りが有利になります。
これは、常にイカメタルの仕掛けが常に『暗部』の中に有る為です。
不利な状況
上記と逆で足元から外側へ流れる場合は、バーチカルのイカメタル仕掛けが常に明暗部の『明部』に入ってしまい釣果が出にくくなってしまいます。
この場合は、仕掛けのウエイトを上げる等して、出来るだけ真下へ落ちるよう工夫する必要が有ります。
◆投げるオモリグの有利不利
有利な状況
ベイトタックルでのバーチカルとは、真逆で足元から外側へ出ていく潮の場合は、投げるオモリグが成立し、有効で有る確率が上がります。
この場合、エギが常に潮流に頭を向けるバランスなので、ロングリーダーでのオモリグの有効性が発揮される場面と言えます。
不利な状況
ロングリーダーでキャストするオモリグの場合、足元に入ってくる潮は、非常に不利な状況です。
これは、エギが潮流に対して常に潮上へ頭を向けようとするバランスが原因です。
潮上へキャストするシチュエーションの場合、シャクってオモリとエギを手前に引っ張ってくる際に、潮と同方向に流れて来る事になるので、イカがエギに抱いても、そのイカが引っ張らない限り、明確なアタリが出ません。
又、ふわっとラインが緩むアタリが大半ですが、合わせても乗らないケースが多発します。
対策としては、ショートリーダー(矢引程度)&オモリを重くする等で出来るだけアタリを取りやすいよう工夫する必要が有ります。
多様なシチュエーションで、有利不利が変わりますが、潮流の向きによる有利不利も大いにあり得るので、今後の参考になればと思います。