エギングカラーローテーションのススメ 鹿児島漁師 言い伝え編
鹿児島漁師間で昔から言い伝えられている、エギのお話。
エギ発祥の地と言われている鹿児島の漁師間では、昔から今でも
守り続けられている風習や言い伝えが有ります。
その昔、エギは木を手で削っただけの物で、各地の漁師の手作りでした。
各地域や漁村で、その形状は異なり、様々な形状のエギが生まれました。
当時は木に着色する技術が、ほとんど無く、墨で着色するか焼きを入れるか・・・
そんな中でエギの釣果に差が出たと言われているのが、木目や凹凸に
はらむエアーが月明かりで乱反射して、烏賊にアピールしたと言われています。
このエアーをはらませる為の凹凸が大事で、ヤスリ等は一切使用せず
一刀彫で仕上げる事が基本で有ったそうです。
当時は、布巻など存在していなかったので、木を削っただけのエギでも、
月明かりの光量などによって、釣果に差が出ており
その時代の漁師は、エギに釣れるシチュエーションを書き込んでいたと言われています。
●アコ 月明かりが明るい時に有効
●クロ 月明かりが無い闇夜に有効
●マズン まずめ時に有効
●マソラ 月がてっぺんまで上がっている時に有効
上記のワードを筆でエギの腹に書き込んでいたそうです。
エギでの烏賊漁は、夜間のみ行われていたそうで
やはり夜間でも、シチュエーション別に有効的なカラーが存在すると考えられます。
月夜や闇夜、加えて濁り潮や澄み潮で、カラーローテーションをしてみる事も
釣果を伸ばす秘訣が隠されているようですね。