年別アーカイブ: 2016年

プロスペック2016ニューカラー①

プロスペック2016新色  4月発売決定!!

◆#61 ピンクトリックシュリンプ/グローアイズ

 

#61ghost-22

 

◆#62 オレンジトリックシュリンプ/グローアイズ

#62-ghost-22

 

テール部のグロードットをエビの目玉に見立て、

グロードット発光理論に基づいた2点発光アピール搭載の

超実践向けカラーです。

#61-3

 

通常、目玉である部分はボディカラーと同カラーでペイントし

エビが後ろ向きに向いているナチュラルカラーとして再現しています。

 

ボディはエビの半透明を再現する為にクラッシュホログラムシートを内蔵し

クリアボディ内部で妖しく煌めきます。

 

#62 ghost

 

又、クリアボディに甲羅模様に型取ったホログラム模様でシルエットの

強弱を強調しており、単調なシルエットにならないよう仕上げています。

 

プロスペック2016ニューカラー4月発売です!!

 

 

グロードットの理由 その③ 紫外線発光と、その見え方

 

何年か前にブームとなったアワビシート貼りや蛍光ムラサキ塗装が有りました。

アワビシート貼りについては、レイクトローリング等で以前から効果が出ており

有ると無いとでは、釣果に差が出ると事は知識として有りました。

続に言う紫外線発光の効果ですね。

 

そんな時にブラックライトでプロスペック各カラーを照射してみた時に、ある事に気づきました。

 

数有る中で断トツの人気を誇るカラー2色

 

#07 ディープインパクトゴールド

07

 

#08 ディープパープルレッド08

 

背中の模様はこんなカンジです

通常の一直線スギ模様では有りません

1452135551800

 

 

ピンクやオレンジよりも人気が有るこの2色。

やはり釣果が人気に繋がっていると考えていましたが

 

 

ブラックライトを照射すると・・・

 

 

1452135561028

 

背中の模様(ピンク、オレンジ)のみがハッキリと浮き上がっています。

背中のベースとなるオリーブやパープルは、沈んで見えるので

更に模様がクッキリと浮かび上がっている事が解るかと思います。

 

プロスペックに塗装しているスギ模様は、通常の直線上に模様が有るスギ模様とは違い

点と線が並んでいるスギ模様です。

つまり、通常のスギ模様が一体で有る事に対してプロスペックのスギ模様は多点で有ると言う事。

これを見た時は少なからず

『釣れる理由がこれなのでは?』

と感じていました。

 

sugi

 

では、魚類や烏賊に、どう見えているのか・・・

 

『瞬き』が出来る人間は、発行体やまぶしい光を見ても、瞬きすれば概ねリセットできますよね。

しかし魚類や烏賊は、瞬きが出来ない生き物。

従って推測の域ですが、アクション時には少なからず

残像が残っている状態で見えているのではと推測します。

 

例えるならば

『プラネタリウムの星の軌道』

のような見え方かと。

 

エギのダートアクションについては『静と動の動』である

リアクション的な要素も有ると思いますが

ダート時の背中の模様の軌道が多点で有れば、何点もの発行体がダートの軌道でアクションする訳で

アジやイワシの目玉発光と仮定するならば、群れにも見えるでしょうし

烏賊は、その多点発光を獲物と捕らえるのでは?と仮定しています。

 

それと、もうひとつ完全に勝手な妄想ですが

疑問と共に(疑問の先に?)興味を抱くのではないか・・・

と考えています。

 

魚類と比べてアオリイカは、判断能力と言う点で魚類を確実に上回っているように思います。

◆触椀で触って判断する能力は、魚類には無いと言う事。

◆魚類と比較し視力が圧倒的に高いと言う事。

◆前進、後進の両方が可能で有り、確認と瞬時の回避能力の高さ。

 

烏賊は触碗で確認し、捕食や攻撃の対象物で無いと判断すれば、その場で対象物を放置しますが

魚類の大半は、一度吸い込んでみての判断となるので、この段階で危険回避率が格段に違います。

 

視力に付いては、アオリイカは人間の0.6に相当の視力が有ると言われています。

話は脱線しますが、地球上の生物で一番眼球の大きな生き物は『ダイオウイカ』だそうです。

生息域が深海と言う事は、日光の到達がほとんど無い世界でありながら

眼球がそのボディと同様に大きくなっていると言う事は、わずかな光量に対する発光や

紫外線発光に頼り捕食する部分も大きいように思われます。

深海魚と言うと眼球が退化しているケースも多いですが、その種と

比べてダイオウイカは対照的な存在で有るからです。

この事からも『烏賊は色盲』と言われながらも魚類と比較し

圧倒的に高い視力を持ち、視覚に頼る比率が高いと言う事が解ります。

 

ちなみに過去の体験等から私自身は『烏賊は色盲』と言う感覚は、全く持っていません。

目の前の烏賊がカラーで反応が変わる事は、何度も目にしました。

それは、単純にエギカラーやアワビシートのカラー等の比較でです。

単純にと言っても刻一刻と状況も変化しますし、アプローチの違いも有るでしょうから

簡単な話では無い事も認識した上での考えです。

なので人間がもつ色調感覚機能とは、また違う認識でカラーを認識しているように思います。

それは、紫外線発光も認識しているで有ろう事を含め人間と全く違う視界では無いかと。

釣れた場合に、それは捕食対象として見ていたのか、攻撃対象として見ていたのか、

はたまた、少しだけ疑問と言う興味が出た程度で触ってみただけなのか・・・

色盲と言う言葉では収まりがつかない色覚能力を烏賊は有しているのでは無いかと考えています。

 

更に余談で研究学者の話ですが水槽実験で鏡を入れたところ、烏賊は鏡に映る自分の姿を

自分と認識できる・・・と言う結果が出たそうです。

 

確実に判断能力、認識力は魚類とは異なる能力を持ち合わせているように思います。

 

#64-3#62-3

 

話が、大きく脱線しましたが戻します。

全てを纏めて想像するとグロー発光でも蛍ムラ発光でも、

ボディ内に点で発光する事が魚類、烏賊の視覚に対して

『捕食ターゲットの目印』

として認識されているのでは無いか?と言う事です。

 

 

前途した

 エビの目玉発光

アジや、イワシの目玉発光

キュウリエソやハダカイワシの多点発光

プロスペックのスギ模様紫外線発光

 

明るいボディカラーに暗い点発光が有ったり、その逆だったりと発光しているカラー、発光具合と

その組み合わせ(相互関係)で差が出ているように思います。

 

 視覚に訴えると言う意味では、これが全てでは無いですが、一つの捕食目印として

点や線での発光がキーポイントとして考えています。

上記の観点からグロードット(蛍ムラドット含む)と言う効力を考えています。

ただしこれは、あくまでカンジの主観と私自信&スタッフの経験、テスト結果であり

精密な研究結果では有りません。

今後のエギングにおける皆様のカラー選考の参考になれば幸いです。

 

カンジインターナショナル 小浜

 

 

グロードットの理由 その② キュウリエソの発光器

 

エビの目玉が発光する事。

イワシやアジの目玉が発光して見える事に加えて気になっていたのが

 

キュウリエソ

と言うベイトフィッシュの存在です。

 

日本海の食物連鎖の底辺を支えていると言われており

その数なんと推定で2兆2千億匹とも言われるキュウリエソ。

生息域は水深50m~300mで、日本海のあらゆるフィッシュイーターが食しているそうです。

 

このキュウリエソですが、見た目はシルバーで俗に言う『ベイトフィッシュ』的な魚体。

ですが他の魚類に無い特徴として

『腹部に並ぶ多数の発行体』

が有ります。

 

キュウリエソは自ら発光し、あらゆるフィッシュイーターの胃袋に収まっている訳で

自ら食物連鎖の底辺を支える役割を担っていると言われています。

 

そんなキュウリエソを捕食する側のフィッシュイーター側からすると腹部に並ぶ多点発行体が

獲物を見つける目印となりうるで有ろう事は容易に想像出来ます。

又、生息域の違いは有れど『ハダカイワシ』も同様にボディに発光器を有しており

多点発光でフィッシュイーターの格好の餌食とされている事も有名です。

 

エビの目玉発光、アジやイワシの目玉発光、キュウリエソやハダカイワシの発光器を複合して考えると

ボディ自体がグロー発光や蛍ムラ発光と言うよりは

点の発光体を備えたボディが

フィッシュイーターの視覚に対し

てアピールする効力が強いのでは無いか?

と言う仮説が私自信の中で日に日に強まっていきました。

 

#63-2

ただ単にグローが効くと言うだけならば、漁師が多用していると思いますが

それは見ている限りは見受けられないですね。

過去にはボディ全体がグローのエギも市販されていましたが、現在は・・・

 

 

つづく

 

グロードットの理由 その①

 

今年度のプロスペック、カレントスッテに共通する新色コンセプトとして

カンジインターナショナルが提唱する 

 

グロードット

 

ただ単にグロー発光するから魚や烏賊にアピールする・・・

と言う単純なコンセプトでは無く、経験から培ったひとつの答え。

それがグロードット。

 #61-2(ボカシ)

 

話の始まりは、エギング、イカメタルと少し話は逸れますが、

鯛釣りに使用するエビについて。

 

『目玉の有るエビを使え』

 

『目玉の無いエビは釣れないから使うな』

 

釣り人ならば一度は聞いた事が有るフレーズかと思います。

私自身も子供の頃に父親から言われた言葉として、しっかりと記憶しています。

ただそれは数年前まで

魚がエサとなるエビを見た時に

目が無いのが不自然だから・・・

と漠然としたニュアンスでしか感じていませんでした。

 

数年前のとある日の事。

遊漁船の乗合いで鯛ラバを使用していた時に

鯛ラバにエビを使用すると良く釣れるから使ってみないか?

と船頭から冷凍エビを数匹頂きました。

オキアミのような匂いの強いエビでは無く、半透明のシッカリとしたエビでした。

物は試しだと使用してみると確かにフッキングしないまでもアタリの数が断然に違います。

 

そこでエサの効力は、どうなのか?

と思い、冷凍エビを付けた鯛ラバをボトムで放置してみました。

するとすぐにアタリが・・・

次にエビ無しで鯛ラバをボトムステイしてみると、全く当たらない。

次にエビを付けてボトムステイすると、やはりすぐにアタリが・・・

 

エビは冷凍エビなので、アクションは全く有りません。

従って、冷凍エビのアピール力として単純に思いつくのは

シルエット、匂い・・・

 

シルエットだとすれば、ラバーやネクタイがアピールを半減させる事にもなりかねません。

はたして鯛ラバにエビを使う意味があるのか?

 

 

鯛ラバを単体で考えた場合ネクタイ、ラバースカート、ヘッドと

アピールポイントが有るにも関わらずエビ無しでのボトムステイでは、

全くアタリは感じられず・・・

冷凍エビを付けた途端に辺りが連発。

 

やはり匂いなのか?

 

 

そんな事を考えながらエビの有無を繰り返している内に、ある事に気づきました。

それは、海老の頭部が無くなるとアタリが全く無くなると言う事。

 

 

尻尾や頭部下側の足が残っていても、

頭部分が無いと全くアタリが出ない。

 

 

ここで考えられる事は

目玉と言う点のアピールと

エビミソと言われる頭部の栄養分。

完全に私自信の勝手な想像の話ですが。。。

 

そしてここで、ふと思い出した漁師さんの話

エビの目玉が蛍ムラ発光していて◇※〇◆△※◆・・・

その話を聞いた時は、たいして深くは考えていませんでしたが。

 

そんな過去の記憶がフラッシュバックして行く内に色々と思いだしてきました。

そう言えば、懐中電灯で水中を照らした時にエビの目玉がオレンジと言うか

ゴールドのような発光で綺麗に光っていた事が有ったなと。

 

夜の漁港でイワシやアジも目玉がオレンジかゴールドのようなカラーで光っていたなと・・

皆さんも同様の記憶が無いでしょうか?

 

私自身は、この記憶から様々な想像が始まり、色々な事へと関連付けが始まったのです。

 

続く・・

 

 

 

 

謹賀新年

 

昨年は格別の御厚情を賜りまして、厚く御礼申し上げます。

又、弊社製品を御愛用頂きまして誠に有難う御座います。

2016年もカンジ、クリックススタッフ一同、ユーザー様にご満足いただける

製品開発を心がける所存でございます。

昨年同様の御愛用を頂けます様、御願い申し上げます。

皆様のご健勝と益々の好釣、爆釣を心よりお祈り致します。

今年度も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

平成28年 元旦  カンジインターナショナル スタッフ一同