日別アーカイブ: 2016年1月12日

グロードットの理由 その③ 紫外線発光と、その見え方

 

何年か前にブームとなったアワビシート貼りや蛍光ムラサキ塗装が有りました。

アワビシート貼りについては、レイクトローリング等で以前から効果が出ており

有ると無いとでは、釣果に差が出ると事は知識として有りました。

続に言う紫外線発光の効果ですね。

 

そんな時にブラックライトでプロスペック各カラーを照射してみた時に、ある事に気づきました。

 

数有る中で断トツの人気を誇るカラー2色

 

#07 ディープインパクトゴールド

07

 

#08 ディープパープルレッド08

 

背中の模様はこんなカンジです

通常の一直線スギ模様では有りません

1452135551800

 

 

ピンクやオレンジよりも人気が有るこの2色。

やはり釣果が人気に繋がっていると考えていましたが

 

 

ブラックライトを照射すると・・・

 

 

1452135561028

 

背中の模様(ピンク、オレンジ)のみがハッキリと浮き上がっています。

背中のベースとなるオリーブやパープルは、沈んで見えるので

更に模様がクッキリと浮かび上がっている事が解るかと思います。

 

プロスペックに塗装しているスギ模様は、通常の直線上に模様が有るスギ模様とは違い

点と線が並んでいるスギ模様です。

つまり、通常のスギ模様が一体で有る事に対してプロスペックのスギ模様は多点で有ると言う事。

これを見た時は少なからず

『釣れる理由がこれなのでは?』

と感じていました。

 

sugi

 

では、魚類や烏賊に、どう見えているのか・・・

 

『瞬き』が出来る人間は、発行体やまぶしい光を見ても、瞬きすれば概ねリセットできますよね。

しかし魚類や烏賊は、瞬きが出来ない生き物。

従って推測の域ですが、アクション時には少なからず

残像が残っている状態で見えているのではと推測します。

 

例えるならば

『プラネタリウムの星の軌道』

のような見え方かと。

 

エギのダートアクションについては『静と動の動』である

リアクション的な要素も有ると思いますが

ダート時の背中の模様の軌道が多点で有れば、何点もの発行体がダートの軌道でアクションする訳で

アジやイワシの目玉発光と仮定するならば、群れにも見えるでしょうし

烏賊は、その多点発光を獲物と捕らえるのでは?と仮定しています。

 

それと、もうひとつ完全に勝手な妄想ですが

疑問と共に(疑問の先に?)興味を抱くのではないか・・・

と考えています。

 

魚類と比べてアオリイカは、判断能力と言う点で魚類を確実に上回っているように思います。

◆触椀で触って判断する能力は、魚類には無いと言う事。

◆魚類と比較し視力が圧倒的に高いと言う事。

◆前進、後進の両方が可能で有り、確認と瞬時の回避能力の高さ。

 

烏賊は触碗で確認し、捕食や攻撃の対象物で無いと判断すれば、その場で対象物を放置しますが

魚類の大半は、一度吸い込んでみての判断となるので、この段階で危険回避率が格段に違います。

 

視力に付いては、アオリイカは人間の0.6に相当の視力が有ると言われています。

話は脱線しますが、地球上の生物で一番眼球の大きな生き物は『ダイオウイカ』だそうです。

生息域が深海と言う事は、日光の到達がほとんど無い世界でありながら

眼球がそのボディと同様に大きくなっていると言う事は、わずかな光量に対する発光や

紫外線発光に頼り捕食する部分も大きいように思われます。

深海魚と言うと眼球が退化しているケースも多いですが、その種と

比べてダイオウイカは対照的な存在で有るからです。

この事からも『烏賊は色盲』と言われながらも魚類と比較し

圧倒的に高い視力を持ち、視覚に頼る比率が高いと言う事が解ります。

 

ちなみに過去の体験等から私自身は『烏賊は色盲』と言う感覚は、全く持っていません。

目の前の烏賊がカラーで反応が変わる事は、何度も目にしました。

それは、単純にエギカラーやアワビシートのカラー等の比較でです。

単純にと言っても刻一刻と状況も変化しますし、アプローチの違いも有るでしょうから

簡単な話では無い事も認識した上での考えです。

なので人間がもつ色調感覚機能とは、また違う認識でカラーを認識しているように思います。

それは、紫外線発光も認識しているで有ろう事を含め人間と全く違う視界では無いかと。

釣れた場合に、それは捕食対象として見ていたのか、攻撃対象として見ていたのか、

はたまた、少しだけ疑問と言う興味が出た程度で触ってみただけなのか・・・

色盲と言う言葉では収まりがつかない色覚能力を烏賊は有しているのでは無いかと考えています。

 

更に余談で研究学者の話ですが水槽実験で鏡を入れたところ、烏賊は鏡に映る自分の姿を

自分と認識できる・・・と言う結果が出たそうです。

 

確実に判断能力、認識力は魚類とは異なる能力を持ち合わせているように思います。

 

#64-3#62-3

 

話が、大きく脱線しましたが戻します。

全てを纏めて想像するとグロー発光でも蛍ムラ発光でも、

ボディ内に点で発光する事が魚類、烏賊の視覚に対して

『捕食ターゲットの目印』

として認識されているのでは無いか?と言う事です。

 

 

前途した

 エビの目玉発光

アジや、イワシの目玉発光

キュウリエソやハダカイワシの多点発光

プロスペックのスギ模様紫外線発光

 

明るいボディカラーに暗い点発光が有ったり、その逆だったりと発光しているカラー、発光具合と

その組み合わせ(相互関係)で差が出ているように思います。

 

 視覚に訴えると言う意味では、これが全てでは無いですが、一つの捕食目印として

点や線での発光がキーポイントとして考えています。

上記の観点からグロードット(蛍ムラドット含む)と言う効力を考えています。

ただしこれは、あくまでカンジの主観と私自信&スタッフの経験、テスト結果であり

精密な研究結果では有りません。

今後のエギングにおける皆様のカラー選考の参考になれば幸いです。

 

カンジインターナショナル 小浜