オモリグシンカーのカラーについて

オモリグに使用するシンカーは、一般的にグローがポピュラーですが、必ずしもグローが良いとは限りません。

前回のブログにも書いた通り、オモリのカラーでガラッと釣果が変わる事もしばしばあります。

私自身やスタッフ内でもシンカーのカラーを変えた途端に

『アタリが出た』

『アタリが増えた』等の経験が有ります。

これは、グローでもノーマルグローからオレンジグローやピンクグローへと変更しただけで、釣果に変化が出た事も経験しています。

又、グローが全くダメなシチュエーションも有ります。

そう言う時はエギのカラーもグローが、全くダメで有る事が多いです。

なのでシンカーのカラーをチェンジする事で、その日その時のヒットカラーが、大枠で見えて来る事も少なくありません。

エギカラーもハイアピールな蛍光色やグロー系だけで無く、最近はシルエット協調系カラーも、ちまたで流行りつつあります。

これは釣果面で結果が出ているからであり、プロスペックで言うところの『ネイビーレッド』が効くシチュエーションであったりします。

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シンカーのマットブラックは、元々フグやサゴシ対策のカラーですが、上記のようなシチュエーションでは、効果が有る事もあるので、エギ同様にシンカーもカラーローテーションしてみる事をお勧め致します。

オモリグ実践 オモリのカラーによる釣果の違い

オモリグ実釣り時のオモリのカラーについて、動画でも触れていますが、釣果に影響が出る大きな要素と考えています。

 

それは、単なる想像の話では無く、実体験から来ています。

 

ある日の釣行で、ビックリするような体験をした事が切っ掛けですが、その切っ掛けと言うのは・・

 

 

いつものようにオモリグを実践していた時に、隣の方が1投1匹ペースで釣り上げていました。

 

隣の方も、見た目に変わりのないシンプルなオモリグで、棚は完全にボトム。

 

自分も同様にボトムを狙いますが、全くアタリも何も無い時間が20分ほど・・

 

その間も、隣の方は1投1匹状態・・・

 

タナ、エギカラー、アクション、リーダーの長さ等、可能な限り合わせてみましたが反応がずっとゼロ状態。

 

 

あっ!!!

 

と思って、オモリのカラーを合わせてみました。

 

すると・・・

 

そこから隣の方と同様に1投1匹で釣れました。

目からウロコでした・・・

 

明暗の外側の暗部分へ投げて狙っている投げるオモリグですが、その明暗の境目にサスペンドしている?と思われるイカの前をオモリグの仕掛けが通過して行く際に、追いかけて行くか行かないかが最大の理由なのでは?と考えました。

 

人間は、『オモリはオモリ』と考えていますが、イカは、『オモリをオモリ』と思っておらず目の前を通過する2個の物体と見ているはず。

 

その時々にイカが興味を持つカラーの物体が、より多く目の前を通過する事で、追尾するのだと考えました。

 

ヒットがボトムなので、ボトムにいるイカを狙っているイメージでしたが実は、そうでは無かった・・

 

ボトムにイカは、いるにはいるが既にニュートラル状態で、エギに興味を示さない状態なのか、いくらボトムで粘ってもアタリも何も無い・・

 

対して、明暗の外側の境からオモリグのエギとオモリに付いてきた、イカはボトム付近で高活性に抱いてくるメカニズムなのでは?と思うようになりました。

 

加えて明暗の境から手前側・・つまり明部分(明るいところ)を通過し、さらに足下の暗部分に消えて行くので、そのタイミングでリグに追尾して来たイカがスイッチが入るようにも考えています。

 

もちろん、その時々のタイミングにもよると思いますが、大きな要因だと感じています。。

 

しかしながら、オモリのカラーで釣果に差が付く場合は、既にキャストした段階で変わってくるので、その先のアクションやテクニック云々じゃ無いと自分自身で考えています。

 

上記のオモリのカラーが釣果に大きく左右する実体験から、オモリグシンカーのカラー展開を実施しています。

 

次回はオモリのカラーに付いて触れてみます。

 

海中図ポップkai

イカメタルの真下とキャストの有利不利

では、オモリグが常に釣れるのか?

そんな事は、有りません。

シチュエーションで多様に変わりますし、潮流の向きにより釣り座の位置でも釣果が左右される事もあります。

 

下の図を見てみて下さい。

 

潮流ポップ

以前にも言いましたが夜間に灯りで集光するイカメタルゲームの場合、イカは圧倒的に明暗部の『暗』に潜んでいる事が多いです。

 

◆ベイトタックルの有利不利

有利な状況

潮が足元下側へ入ってきている状況下では、バーチカルを狙うベイトでの釣りが有利になります。

これは、常にイカメタルの仕掛けが常に『暗部』の中に有る為です。

 

不利な状況

上記と逆で足元から外側へ流れる場合は、バーチカルのイカメタル仕掛けが常に明暗部の『明部』に入ってしまい釣果が出にくくなってしまいます。

この場合は、仕掛けのウエイトを上げる等して、出来るだけ真下へ落ちるよう工夫する必要が有ります。

 

◆投げるオモリグの有利不利

有利な状況

ベイトタックルでのバーチカルとは、真逆で足元から外側へ出ていく潮の場合は、投げるオモリグが成立し、有効で有る確率が上がります。

この場合、エギが常に潮流に頭を向けるバランスなので、ロングリーダーでのオモリグの有効性が発揮される場面と言えます。

 

不利な状況

ロングリーダーでキャストするオモリグの場合、足元に入ってくる潮は、非常に不利な状況です。

これは、エギが潮流に対して常に潮上へ頭を向けようとするバランスが原因です。

潮上へキャストするシチュエーションの場合、シャクってオモリとエギを手前に引っ張ってくる際に、潮と同方向に流れて来る事になるので、イカがエギに抱いても、そのイカが引っ張らない限り、明確なアタリが出ません。

又、ふわっとラインが緩むアタリが大半ですが、合わせても乗らないケースが多発します。

対策としては、ショートリーダー(矢引程度)&オモリを重くする等で出来るだけアタリを取りやすいよう工夫する必要が有ります。

 

多様なシチュエーションで、有利不利が変わりますが、潮流の向きによる有利不利も大いにあり得るので、今後の参考になればと思います。

 

 

初めて目にした衝撃のオモリグ②

まずは、明暗の外側に大型が集まる理由について…

日が暮れ船の発灯と共にケンサキイカが集まって来ますが、経験上で最初は、大半が船下の影を目掛けて入ってきてると感じています。

なので発灯後の釣れ始めは、バーチカルのイカメタルでも大型が混じりながらのスタートとなる事が少なく有りません。

この時のイカは、比較的高活性で初めてエギやスッテを見る為か、ガンガン抱いて来る事が多いように思います。

このタイミングでは、いくらキャストしても足下でのヒット率が圧倒的に高く、キャストし着低した位置から、足下までオモリグをアクションし誘ってみても効果を感じる事が少なく、ただただ時間を要してしまい、1匹1匹までの時間がかかってしまうようにい思います。

なので、発灯後に釣れ始めたタイミングでは、ベイトタックルでのバーチカルが向いているように思います。

 

しかし、その船下のケンサキイカを狙い続けると、やはり徐々に釣果が下がる時間帯に突入する事が大半です。

船下の影に集まったケンサキイカを、狙い続けて行く内に、段々とスレ始め、発灯より一時間半(経験上でのおよその時間)を過ぎた頃に一度アタリが止まる事が多々あります。

そしてこの頃には、中型~大型の個体のみ、明暗の外側を回遊し始める事が多々あります。

そのメカニズムは…

ケンサキイカは、比較的に遊泳力が弱く、小型で有れば有るほど泳ぎが遅い生き物です。

なので船下の影…つまり暗い所に群れとなって、明るい所を回遊するフィッシュイーターから身を守ろうとします。

対照的に、大型、それに準ずるサイズの個体は、フィッシュイーターから逃げるだけの遊泳力を持っており、リスクが有りながらでも明暗の外側へとへと移動、回遊しベイトを補食しようとします。

つまり船灯で集魚が始まり、およそ90分前後経過した頃から、船下の影には大型小型の混在、灯り外周の明暗部境に大型のみと別れて行く…と経験を踏まえ考えています。

ただし、毎回毎回そうなのか?と言うと、そうでも無い日も有ります。

灯りに付いたベイトや、そのベイトに付いたフィッシュイーターの具合によっても、変わるのではないかと思いますが、あくまでも予想の域です。

ただ、バーチカルで足下を狙っている際に釣果が、著しく下がってきた時に、投げて足下以外も攻めてみるだけで釣果アップに繋がる可能性が、広がる事に違いは無いと思っています。

海中図ポップkai

初めて目にした衝撃のオモリグ①

初めて目にした衝撃のオモリグと言う釣法

数年前に忘れられない衝撃を目の当たりにした夜の事…

 

某番組のイカメタル収録で、順調に釣果を上げて淡々と収録が進んでました。

当時「オモリグ」と言う言葉は、聞いて知っているものの全く実践した事の無いリグでした。

そのオモリグを駆使する方々が、撮影している裏側で、ひたすらダイケンを抜きまくり…

自分たちは、小型がメインで時折中型~大型が少し混じる抵当でしたが、番組的には、全く問題も無く無事に収録を終えたのですが…

収録中に釣った最大のサイズよりも、明らかに一回り大きいダイケンばかりを、1キャスト1ヒットと言う信じられない現実が、収録のすく後ろ側で展開されていた訳です。

あの夜の光景は、自分の釣り人生で一番の衝撃であり、今でも全く忘れる事が出来ません。

サイズが全て最大級で、1キャスト1ヒット…

同行していたプロスタッフや、海に詳しい知人共にボコボコにやられた悔しさで、船を降りた瞬間から、その釣法が釣果に繋がる意味を考える日々が始まりました。

それまで頭の中には、ベイトタックルでのイカメタルしか無かったのですが、一度クリアにしてダイケン連発の理由を毎日の様に話し合いました。

そしてようやく見えて来たのが・・・

明暗の外側を回遊すり個体は、早く泳ぐ事の出来る大型のみではないか?

しかも、その個体が高活性で有る事を確信した時に、オモリグと言う釣法を、とことん極めたいと思った訳です・・・